誰もが一度は「レザークラフトをやってみたい!」と思ったことがあるはずです。
手芸道具売り場でもレザークラフト用品が沢山取り揃えられていて、最近では東急ハンズなどでも目にします。
しかし、レザークラフトを始める時の一番のハードルが、初期費用です。
レザークラフトには、専門的な道具が沢山あり、全て揃えると数万円掛かってしまいます。
さらに、本革もそこそこ値段がしますので、この初期費用で挫折してしまう人が非常に多いです。
スターターキットなども売っていますが、それでも1万円程掛かります。
コチラが以前動画でもおすすめしたレザークラフトキットです。
レザークラフト 工具 道具セット サイレント菱目打ち ラウンドモール 革細工 穴あけパンチ 初心者キット
レザークラフト道具セット 初心者だけでなく プロのニーズも満たすことができます。
サイレント菱目打ちがあればハンマー不要 無音で縫い穴を開けられます 夜の作業でも下階や近隣に迷惑かけずレザークラフトを楽しめることができます。
ラウンドモールはカービング スタンプ打刻に便利です 木槌に比べ音がうるさくないので、夜の作業時の騒音対策にも最適です。
価格:15,311円(税込)送料無料
こちらの物も、元々1万円程でしたが、15,000円程に値上がりしていました。
それくらい今、レザークラフトの需要が高まっているという事ですね!
今回は、どのご家庭にもあるもので代用できるものはそちらを使い、初期購入費用をできる限り抑えてレザークラフトを始める方法をお教えします!
その前にまずは、レザークラフトではどんな道具が必要なのか、簡単に説明します。
レザークラフトで使う基本的な道具
レザークラフトは、大きく分けると切る・縫う・磨くという工程に分けることが出来ます。
それぞれの工程を詳しく見ていきましょう。
切る
・キリ ・革包丁 ・定規 ・カッティングボード
- キリなどを使って型紙を革に写します。
- 革包丁を使って写した型の通りに切っていきます。
縫う
・ねじ稔 ・菱目打ち ・木槌 ・ゴム板
・縫い針 ・麻糸 ・蜜蝋 ・ゴムのり ・圧着ローラー
- 縫い合わせる接着面を革包丁ややすりを使って荒らします。
- 荒らした両面にゴムのりを薄く塗ります。
- ゴムのりが乾いたら、接着面を合わせて圧着ローラーで圧着します。
- ねじ稔を使って縫い目の目安線を引きます。
- 菱目打ちを使ってねじ稔で引いた目安線の上に縫い穴をあけます。
- 麻糸に蜜蝋で蝋を引きます。
- 菱目打ちであけた穴を蝋引き糸で縫っていきます。
磨く
・ヘリ落とし ・コーンスリッカー ・耐水サンドペーパー
・コバ処理剤
- ヘリ落としを使って革のヘリの角を落としていきます。
- 革のコバを軽く濡らし、耐水サンドペーパーを使ってコバをならしていきます。
- コバ処理剤をぬり、コーンスリッカーで擦っていきます。
- 少しずつコバにツヤが出てくるので、②と③を納得のツヤになるまで繰り返します。
(だいたい3~4回繰り返します。)
このように基本的な工程だけでも使う道具が沢山あります。
使った道具をまとめてみるとこれだけ使用しました。
・キリ ・革包丁 ・定規 ・カッティングボード
・ねじ稔 ・菱目打ち ・木槌 ・ゴム板
・縫い針 ・縫い糸 ・蜜蝋 ・ゴムのり ・圧着ローラー
・ヘリ落とし ・コーンスリッカー ・耐水サンドペーパー
・コバ処理剤
全て揃えると、1万円以上掛かってしまいます。
さらに革を購入しなければならないので、これだと始めるのにもハードルが高いです。 なので、この中からご家庭にあるもので代用できる物は、そちらを使って初期費用を抑えていきましょう!
家庭にあるもので代用できる物
ご家庭に無くても、全て100均で揃えることが出来る物を記載してます。
キリの代用品
ご家庭の道具箱に入っているキリで代用可能です。ドライバーセットの中にもキリが入っていることが多いですね。
無ければ、100均でも購入可能です。「千枚通し」という名前で販売しています。
革包丁の代用品
革包丁は、カッターナイフで代用可能です。切れ味は革包丁には劣りますが、十分裁断できます。切れ味が悪い場合は、刃を一つ折ってからご使用ください。
定規の代用品
定規はご家庭の定規で大丈夫です。裁断するときも使いますので、できれば鉄製の定規が理想です。
こちらも100均に販売しています。
カッティングボードの代用品
こちらも通常の緑のカッティングボードで大丈夫です。
無ければ100均で買いましょう。
ねじ稔の代用品
ねじ稔の代用は、裏技ですが、菱目打ちで代替えできます。
菱目打ちは代用できないので、購入しましょう。
目数が2つの菱目打ちを革のコバに添わせると、内側に跡が付きます。
オススメは4㎜ピッチです。
木槌の代用品
木槌も道具箱に入っている物で大丈夫です。
無ければ、ゴム槌で代用可能です。ゴム槌も無ければ金槌でも、やろうと思えば作業できます。
100均でも購入可能です。
ゴム板の代用品
ゴム板は、いらない雑誌の裏などでも代替できます。
しかし、ゴム板の方が作業しやすいので、余裕があったら購入をオススメします。
縫い針の代用品
縫い針は、刺繍用の針で代用可能です。先が尖っている場合は、サンドペーパーなどでならしてから使うと、縫いやすいです。
無ければ100均で購入できます。
ゴムのりの代用品
ゴムのりは、「ボンドG17 」というもので代用可能です。
というか、レザークラフトでは「ボンドG17」もよく使います。
100均でも売ってます。赤いチューブの物は接着剤が黄色いです。水色のチューブの物は接着剤が透明です。お好きな方をお使いください。
圧着ローラーの代用品
圧着ローラーは、金槌で応用可能です。接着面を上からトントン叩いて圧着してください。
※強く叩きすぎると革に跡が付いてしまうのでご注意ください。
耐水サンドペーパーの代用品
耐水サンドペーパーもご家庭の道具箱に入っているもので大丈夫です。
無ければ100均に売ってます。 このように、基本道具のほとんどが家にあるもので代用できます。
代用できないもの・専用品を買った方が良いもの
代用できないものは、こちら↓
・コバ処理剤
こちらは、専用の道具を使った方が仕上がりに差が出ますので、専用の物をオススメします。 それでは1つずつ紹介していきます。
菱目打ち
菱目打ちは、革に縫い穴をあける道具です。先が1本の物や4本の物など、いろいろな種類があります。この先の数を「目数」と呼び、目数が多いと、それだけ多くの穴を一度に空けることが出来ます。目数の少ないものにも使い道があり、曲線に穴をあけるときには目数が2つの物を使用し、始点と終点付近の穴の数の微調整には、目数が1つの物を使用します。
菱目打ちについて、詳しくはこちらをご覧ください。
菱目打ち レザークラフトで革に糸を縫うための穴をあける道具です。革は厚みがあり硬さもあるので、布のようにそのまま手で縫うことが出来ません。そこで、菱目打ちを使って革に穴をあけてから糸を縫います。 商品の詳細はコチラ 菱目[…]
菱目打ちのオススメは、4㎜ピッチの目数が2つと4つの物です。
4㎜ピッチなら大抵の糸が縫えます。(3㎜ピッチに太い糸を縫うのは、指が痛くなるほど力が必要なので、大変です。)
目数は、2つと4つがあれば大抵は事足ります。金銭的に余裕があれば、1つ目もあると便利です。
4本ヒシ目打 巾2.0mm(4mmピッチ)【メール便選択可】 [クラフト社] レザークラフト工具 菱目打ち 菱目パンチ
2本ヒシ目打 巾2.0mm(4mmピッチ)【メール便選択可】 [クラフト社] レザークラフト工具 菱目打ち 菱目パンチ
縫い糸・蜜蝋
縫い糸と蜜蝋は専用の物を使った方が断然綺麗に仕上がります。強度も専用の物の方が強いので、こちらも購入をオススメします。
縫い糸について、詳しくはこちらをご覧ください。
蝋引き糸 菱目打ちであけた穴を縫う糸です。 レザークラフトでは、ふつうの縫い糸ではなく蜜蝋でコーティングされているものを使います。この蜜蝋でコーティングされた糸を蝋引き糸と呼びます。 蜜蝋でコーティングされていることにより、革のような厚い[…]
蝋引きされているものも販売しています。そちらを購入すれば蜜蝋もいりません。
「蝋引き糸」や「ダブルロー」と書かれている糸は、すでに蝋引きされています。
【KAMON】蝋引き糸 ダークカラー 全14色 50m 太さ1mm 平紐 ワックスコード レザークラフト 手縫い ロウ引き糸 選べるカラー おうち時間
ダブルロービキ糸 5番手 全15色 25m巻【メール便選択可】 [SEIWA] レザークラフト工具 糸
ヘリ落とし
ヘリ落としは、カッターナイフややすりでも代用できますが、ガタガタになってしまったり、見た目が悪くなってしまうので購入をオススメします。
おすすめは「マルチステッチンググルーバー」です。
レザークラフト 工具セット ステッチンググルーバー 線引き 溝切り ヘリ落とし(3種) 1本で5役 AP-TH502
これは、ヘリ落としとねじ稔の作業が1本でできる優れものです。
先端のアタッチメントを変えるだけでヘリを落としたり、目安線を引いたりすることが出来るので、持っておくと大変便利です。
コーンスリッカー
コーンスリッカーは購入をオススメします。
コバの処理は作品の持ちにも影響します。小銭入れやキーケースなど毎日使う物では尚更です。
見た目も非常に綺麗に仕上がるので、購入をオススメします。
形が3種類くらいありますが、最初はツボ押し棒のような棒状のものをオススメします。
握りやすいですし、直線も曲線も簡単に磨けます。
コバ磨き 黒檀 製 レザークラフト ヘリ磨き 仕上げ A573(コーンスリッカー
コバ処理剤
コバ処理剤が無くても、
・軽く濡らす・やすり掛け・コーンスリッカー
を延々と繰り返すとツヤが出ます。
しかし、途方もない作業なので、コバ処理剤をオススメします。
コバ処理剤を使えば、2~3回繰り返すだけで充分ツヤが出ます。
「トコノール」や「トコフィニッシュ」がオススメです。
レザークラフト用 床面仕上剤 トコノール 《120g》 《無色》
クラフト社 】トコフィニッシュ(容量80ml) | レザークラフト レザー 革 工具 道具 手縫い ハンドソーイング コバ仕上げ剤 コバ コバ磨き 仕上げ剤
以上が代用できないもの・専用品を買った方が良いものです。
- 菱目打ち
- 蝋引き糸
- マルチステッチンググルーバー
- コーンスリッカー
- コバ処理剤
こちらを全て購入しても安いもので済ませれば4000円程度で収まります。
これに代用できるものを全て100均で揃えても、合計で5000円程度です。
普通に揃えるよりも、半額以下の値段でレザークラフトを始めることが出来ます!
革も端切れを使えばかなり値段を抑えることが出来ます。
始めるのにハードルが高そうなレザークラフトですが、代用すればかなりハードルが下がりますね!
皆さんもこの機会に是非、レザークラフトを始めてみてください!
おすすめのレザークラフトキット紹介
レザークラフト 工具 道具セット サイレント菱目打ち ラウンドモール 革細工 穴あけパンチ 初心者キット
こちらでおすすめのレザークラフトキットのご紹介もしていますので、よろしければご覧ください。
こんにちは!ひとりでできるもんです。 今日は、レザークラフトの工具セットを購入したので、開封してみようと思います。 今回購入した商品はコチラ 商品の詳細はコチラ 値上がりしてしまったようで、2021/4[…]